福井県には、とても感じのよい観光スポットがいくつもあります。ところが地図をみると、福井県の下には京都があり、上には金沢があるため、福井県観光はどうしても目立たない存在になっています。
だからといって、福井県に遊びに行かないのはもったいない話です。
そこで、福井県の魅力を知りたい人向けの「定番の福井県観光地」と、旅慣れた人におすすめしたい「福井県の隠れた名所」を紹介します。
※記事の情報は2019年11月現在のものです
01.
「ここは外せない」定番の福井県観光地
「定番」としましたが、福井県は日本海と山に囲まれた自然豊かな地域であり、
歴史ある街も多いので、神秘さも雄大さも珍しさも温かさもある観光地がたくさんあります。
その魅力的な観光地のなかから、まずは2カ所紹介します。
歴史と自然がつくった「白山平泉寺」の苔
最初に紹介すべき福井県観光スポットは、この「白山平泉寺」なのか、次に紹介する「東尋坊(とうじんぼう)」なのかは議論のあるところだと思います。
この記事では、白山平泉寺が観光地になった感動的な経緯(いきさつ)を重視して、こちらをトップに据えました。
ここに宗教都市があった
白山平泉寺の住所は福井県勝山市平泉寺町ですが、白山(標高2,702メートル)は隣の県の石川県にあります。
白山は霊峰とたたえられ、古くから信仰の対象となっていました。
そこで、越前(福井県北部)でも白山信仰を行なおうと、泰澄という人物が養老元(717)年に、白山平泉寺を開きました。
白山平泉寺は急速に発展し、戦国時代には8,000人もの僧兵が集まる宗教都市を形成するに至りました。
僧兵とは、寺の僧でありながら武器で武装して、自分たちの宗教を守る戦いをする人たちのことです。
焼失して歴史の闇のなかへ、そして平成に復活
栄華を極めた白山平泉寺ですが、天正2(1574)年の越前一向一揆によって全山焼失してしまいます。
しかし、それでもなお、「歴史の荒波のなかで都市がひとつくらい消滅することはよくあることではないか」と思う人がいるかもしれません。
白山平泉寺はなんと、400年以上の眠りから、平成の時代になってよみがえったのです。
平成に入って発掘調査を行ったところ、現在、観光スポットとしてみることができる、石畳や石垣、坊院跡(僧侶の住居跡)がみつかりました。
苔のじゅうたん、神秘的な石階段、創建当時から湧き出ている泉
現在の白山平泉寺の境内は、一面に苔に覆われていて「緑のじゅうたん」が敷かれているようです。
しかも敷地は白山国立公園内に含まれるので、周辺には豊かな木々が立ち並びます。
参道は「日本の道百選」にも選ばれているほど美しいので、歩いているだけでわくわくするでしょう。
鳥居から続く石階段は、人工物であるにも関わらず神秘的です。歴史がそれに風格を与えたからでしょう。
また白山平泉寺の名前の由来にもなっている泉があり、それは「御手洗池」と呼ばれ、泰澄が発見したとされています。今も、水を湧き出しています。
いかがでしょうか。 「福井県に行ったら、真っ先に行ってみなければならない」と思いませんか。
2ヘクタール発掘しても、まだ1%
最後にもうひとつ白山平泉寺の情報を。
現在発掘された白山平泉寺の面積は2ヘクタールにもなりますが、宗教都市全体は200ヘクタールもあります。つまりいまだに99%も眠り続けているのです。
白山平泉寺は無料で散策できます。
ただ、枯山水の庭園「旧玄成院庭園」を見学するには見学料50円が必要です。
公共交通機関でのアクセスは、えちぜん鉄道・勝山駅からバスに乗って「平泉寺白山神社前」で下車します。
自動車では、中部縦貫自動車道・勝山インターチェンジから15分です。
日本海の荒波がつくった断崖絶壁「東尋坊(とうじんぼう)」
東尋坊は寺社仏閣のような名前ですが、福井県坂井市の海岸線にある、断崖絶壁が1キロにもわたって続く景勝地の名称です。
奇妙な形をした岩が無数にあり、高さ25メートルに及ぶものもあります。25メートルは、ビルの8~9階に相当します。
世界的な奇岩、国の天然記念物
この奇岩は「輝石安山岩の柱状節理」という種類のもので、東尋坊を含め世界に3カ所しかありません。
その貴重さから国の天然記念物に指定されています。
観光遊覧船があり、海から東尋坊を眺めることもできます。
東尋坊は、知名度では福井県観光地随一といえます。
公共交通機関でのアクセスは、えちぜん鉄道・三国駅からバスに乗り、東尋坊で下車してください。
自動車では、北陸自動車道・金津インターチェンジから25分ほどです。
02.
「旅慣れた人も楽しませる」福井県の隠れた名所
旅慣れた人には、地元の人に愛されていながら、知名度は全国区になっていない観光地を紹介します。
三方五湖(みかたごこ)
富士山麓に富士五湖があるように、福井県には三方五湖(若狭町)があります。
三方五湖は、三方湖(みかたこ)、水月湖(すいげつこ)、菅湖(すがこ)、久々子湖(くぐしこ)、日向湖(ひるがこ)の5つの湖で構成されています。
5つの湖は隣り合っているのですが、塩分濃度が違ったり、水深が違ったりするので、それぞれ色が違います。
それで「5色の湖」と呼ばれることもあります。
山頂公園に行けば、5湖を一望でき、その向こうに日本海が広がります。
東の展望台にある「天空の足湯」は、足湯につかりながら絶景を満喫できます。
山頂公園まではレインボーラインという有料道路が通っています。普通車で1,040円です。
三方五湖の周辺の海岸線の道路は入り組んでいて、名も知れぬ景勝地がいくつかあります。ドライブには最適の道路といえます。
若狭町観光船レイククルーズは、水月湖と菅湖を巡る観光船です。乗船料は大人1,000円、小学生以下500円です。
日向湖は映画「釣りバカ日誌」のロケ地にもなっています。
関西の奥座敷「あわら温泉」、JR福井駅から30分
福井県あわら市のあわら温泉は、明治16(1883)年に開湯され、関西の奥座敷といわれています。
あわら温泉街の特徴は、それぞれの温泉宿が独自に温泉井戸を持っていることです。
温泉を共同管理していないので、温泉が宿ごとに個性を持っています。
セントピアあわら(あわら市温泉4丁目305)は共同湯で、入浴料は大人500円、小・中学生300円という安さです。
そして、あわら温泉は、JR福井駅から道路距離で20キロしか離れてなく、車で30分で到着します。
福井市に出張に来たビジネスパーソンにも、ぜひ足を延ばしてもらいたい場所です。
SUMMARY
まとめ~福井県観光をするならマンスリーマンション
福井県観光は、京都や沖縄や北海道のようなメジャーな観光地ではありません。
行って実際に見て五感で感じれば、その魅力が理解できるのですが、いわゆる「時流に乗りやすい」タイプの観光地ではないので、知名度はいまいちです。
そこで、この記事を読んでいただいて「よし、次の旅行は福井にしよう」と思った人には、連泊をおすすめします。
福井県の魅力は1泊や2泊では発見できないからです。
そして連泊をするなら、マンスリーマンションをおすすめします。
最も安いタイプは、1日1人2,750円からとなっています。2人以上で泊れば、追加料金は1人2,200円~で済みます。
しかもマンスリーマンションは、1DKや2LDK、3LDKなど「普通のマンション」がベースになっているので、ホテルの部屋のような窮屈さがありません。
「自宅感覚」で使えるので、連泊でも疲れません。
キッチンも食器も冷蔵庫も電子レンジもあるので、自炊することができます。
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